アレルギー外来
アレルギー外来

アレルギー系の病気は、乳幼児期から学童期にかけて多くみられ、年齢や成長段階によって症状の出方や困りごとが変化します。乳児期は皮膚トラブル(アトピー性皮膚炎)や食物アレルギー→幼児期からゼイゼイするなどの呼吸器系のトラブル(気管支喘息)→学童期から花粉症(アレルギー性鼻炎・結膜炎)のように変化していくことが多いです。このことをアレルギーマーチといいます。小児科・アレルギー科では、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、花粉症・アレルギー性鼻炎、気管支喘息、食物アレルギーなど、さまざまなアレルギー疾患に対して、年齢や生活環境を考慮した診療を行っています。
「かゆみが続いて眠れない」「咳が長引いている」「食べ物が原因か分からず不安」「この症状はアレルギー?」など、日常生活に影響するお悩みも少なくありません。当院では、症状を一時的に抑えるだけでなく、長期的に症状をコントロールし、お子様が安心して成長できることを大切にしています。
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性的な皮膚の病気です。乳児期から発症することが多く、成長とともに症状が変化することもあります。
治療では、スキンケアによる皮膚バリア機能の改善と、適切な外用薬の使用が基本となります。スキンケアでは、1日1回、刺激の少ない石鹸の泡で優しく汚れは落とし、熱すぎないぬるま湯で洗い流すようにします。お湯は冬でも40度を超えない方が肌の負担は少ないといわれています。
外用薬は、保湿剤と炎症を抑える薬が中心となります。炎症を抑える薬は、ステロイド薬を中心に使用しますが、ステロイド薬がなかなか減らせないお子様や減らすとすぐぶり返すお子様などにはステロイド以外の炎症を抑える外用薬も積極的に使用します。
補助的にかゆみやアレルギーを抑える飲み薬を使用することもあります。
外用薬や内服薬を組み合わせてもどうしてもよくならない場合は、アトピー性皮膚炎に効果のある注射薬も検討します。
当院では、年齢や症状の程度に応じて治療を調整し、保護者の方にもご家庭でのケア方法を分かりやすくお伝えします。「ステロイドは使っても大丈夫?」「いつまで治療が必要?」といった不安にも丁寧にお答えします。
蕁麻疹は、突然皮膚が赤く盛り上がり、強いかゆみを伴う発疹が出現する疾患です。数時間で消えることもあれば、繰り返し出現することもあります。
原因は、食べ物、感染症、運動、温度変化、ストレスなどさまざまで、特定できない場合も少なくありません。当院では、症状や経過を丁寧に確認し、必要に応じてアレルギー検査を施行、抗アレルギー薬などの内服薬を中心とした治療を行います。慢性的に続く蕁麻疹についても、適切な管理を行います。
花粉症やアレルギー性鼻炎・結膜炎は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが続く疾患で、学童期以降に増えてきます。集中力の低下や睡眠障害の原因になることもあります。
詳しい問診で原因が特定できることも多いですが、必要に応じてアレルギー検査も検討します。
治療は、抗アレルギー薬の内服や点鼻薬、点眼薬を症状に応じて使用します。症状が強い場合や長期的な改善を目指す場合には、舌下免疫療法という根本的な治療の選択肢もあります。
舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質を少量ずつ体に慣らしていく治療法です。スギ花粉またはダニアレルギーのあるお子様が対象となります。治療開始前に一度はアレルギー検査で確かめる必要があります。治療開始日だけは安全のために院内で薬を使う必要がありますが、その後は毎日自宅で行うことができ、長期的に症状の改善や薬の使用量を減らす効果が期待できます。
治療はおおよそ小学生に上がる位のお子様から開始できます。治療期間は3~5年になります。
詳しいことは診療中にご説明致しますので、ご興味のある方はお気軽にご相談ください。
気管支喘息は、気道に慢性的な炎症が起こり、咳やゼーゼー、息苦しさを繰り返す病気です。夜間や運動時に症状が悪化しやすいのが特徴です。
お子様の場合は風邪が引き金に発作が起きることが良くあります。
喘息治療では、発作を抑える治療だけでなく、発作を予防する長期管理が重要です。お子様の喘息の場合は、しっかり予防することで将来的には予防薬もやめられて完治することが十分期待できます。当院では、吸入指導を含め、ご家庭での対応方法や発作時の受診目安を丁寧にお伝えします。
食物アレルギーは、特定の食べ物を摂取した後に、じんましん、嘔吐、咳、呼吸困難などの症状が出る疾患です。乳幼児期に発症することが多く、成長とともに改善する場合もあります。
当院では、症状の経過を詳しく伺い、必要に応じて血液検査などを行います。過度な食事制限にならないよう注意しながら、安全な食事指導を行います。
アレルギー採血では、血液検査によりアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を調べることができます。症状や年齢を考慮し、本当に必要な検査項目を選択します。
採血が不安なお子様にも配慮し、できるだけ負担が少なくなるよう対応しています。