小児感染症
小児感染症

感染症とは、細菌やウイルスなどの病原体が体内に侵入することで起こる病気の総称です。
子供は大人に比べて免疫機能(病原体を排除する力)が未熟であり、特に乳幼児期はさまざまな感染症にかかりやすい時期です。
保育園や幼稚園、学校など集団生活が始まると、飛沫や接触を通じて感染が広がりやすくなります。
多くの感染症は自然に回復しますが、中には重症化したり、合併症を引き起こしたりするものもあります。
また、同じ病原体でも年齢や体質によって症状の出方が大きく異なるのが小児感染症の特徴です。
当院では、お子様の年齢、症状、流行状況、周囲の感染状況などを総合的に判断し、必要な検査と治療を行います。
保護者の方が安心して看病できるよう、自宅での過ごし方や受診の目安についても丁寧にご説明致します。
子供は免疫が未熟であることに加え、日常生活の中で感染の機会が多くあります。
特に乳幼児は、母親から受け継いだ免疫が徐々に減少する生後6か月頃から感染症にかかりやすくなります。この時期は発熱や呼吸器症状、胃腸症状などさまざまな病気がみられます。
感染症は主に以下の経路で広がります。
特に乳幼児は、母親から受け継いだ免疫が徐々に減少する生後6か月頃から感染症にかかりやすくなります。
この時期は発熱や呼吸器症状、胃腸症状などさまざまな病気がみられます。
対策
2歳未満の赤ちゃんにはマスク着用が身体の負担になってしまうので、マスク以外の対策が必要です。
例えば、ベビーカーのカバーや抱っこひものフードカバーなどの遮蔽物が効果的です。
自宅の場合はカーテンや布のついたて、ベビーベットの柵を布で覆うなどの対策が出来ます。
但し口元を覆って呼吸の妨げにならないように充分注意してください。
ウイルスが付着した手や物に触れ、その手で口や鼻、目を触ることで感染します。
風邪やインフルエンザに加え、胃腸炎や手足口病などで多くみられます。
対策
手足口病は下痢でなくても長期間便中にウイルスが排出されますので注意が必要です。
空気中に漂う微粒子を吸い込むことで感染します。
麻疹(はしか)や水痘(みずぼうそう)などが該当します。
対策
感染経路を理解することは、家庭内や集団内での感染拡大を防ぐうえで非常に重要です。
最も頻度が高く、鼻水、咳、のどの痛み、微熱などがみられます。多くはウイルスによるもので、数日から1週間程度で自然に改善します。
抗菌薬(抗生剤)は原則不要で、つらい症状を和らげるお薬等で治療します。ただし、症状が長引く場合や呼吸が苦しそうな場合は注意が必要です。
突然の高熱、寒気、頭痛、筋肉痛、強い倦怠感が特徴です。
小児では中耳炎や肺炎、まれに脳症を起こすことがあります。
流行期には迅速な診断と早期治療が重要です。
抗インフルエンザ薬の種類は様々なものがありますので、お子様の年齢や性格等を考慮して最も最適な薬をご提案します。
生涯にかけて何度も感染する風邪のウイルスの一つですが、乳幼児が初めて感染した時に、強い咳やゼーゼーした呼吸(喘鳴)、呼吸困難を伴うことがあります。
特に生後6か月未満では重症化しやすく注意が必要です。
1歳未満のお子様を中心に迅速検査を検討します。
風邪症状が出始めてから数日後に悪化することが多いので慎重に様子を診ていきます。
抗ウイルス薬のような特効薬はありませんが、症状を和らげる飲み薬や吸入等で治療します。
入院を必要とする状態と判断した場合は適切な医療機関に紹介します。
手のひら、足の裏、口の中に小さな発疹や水ぶくれができるウイルス感染症です。
発熱や食欲低下を伴うことがあります。夏に流行しやすく、乳幼児に多くみられます。
いくつかの種類のウイルスがあるので複数回かかることもあります。
特効薬はないので、つらい症状に対してお薬を使います。
熱や痛みが辛ければ解熱鎮痛薬、皮膚がかゆい場合はかゆみ止めを処方します。
軽症でお薬が不要のお子様も多いです。
熱や口の痛みで食欲低下がある場合は、上手に解熱鎮痛薬を使って、しみにくそうな飲み物やゼリー、プリンなどで栄養と水分補給につとめましょう。
しばらく水ぶくれのあとが残ったり、爪がはがれるなどの現象が起きることがありますが、化膿してじくじくするなどがなければ自然にきれいに戻りますので心配ありません。
突然の高熱とのどの奥の水疱が特徴で、強いのどの痛みのため食事や水分がとれなくなることがあります。
主に夏に流行します。
いくつかの種類のウイルスがあるので複数回かかることもあります。
特効薬はないので、主に熱や痛みに対して解熱鎮痛薬を使います。
上手に解熱鎮痛薬を使って、しみにくそうな飲み物やゼリー、プリンなどで栄養と水分補給につとめましょう。
生後6か月〜2歳頃に多く、数日間の高熱のあと、解熱とともに全身に発疹が出ます。
高熱の割には機嫌が良く、少し便が緩くなることも多いです。
発疹が出ると熱が下がったにもかかわらず逆に機嫌が悪くなることが多いです。
あまり心配のない病気ですが、初めての高熱として保護者の方が驚くことが多い病気です。
時折熱性けいれんを起こしたり、稀に脳炎などの合併症を起こすことはあります。
嘔吐、下痢、腹痛、発熱を伴います。ロタウイルスやノロウイルスなどのウイルスが原因となることが多く、脱水に注意が必要です。
通常は半日程度で嘔吐はおさまるので、24時間以上嘔吐が続く場合は注意が必要です。
乳児は下痢が長引くこともよくあります。
のどの強い痛みと発熱、首のリンパ節の腫れ、発疹などがみられます。
迅速検査で診断し、抗菌薬(抗生剤)による治療を行います。
治療を途中で中断すると合併症の原因となるため、処方された薬は最後まで内服することが重要です。
子供の場合は、発熱などの症状が治まってから腎臓が悪くなることがありますので注意が必要です。
時々すぐにぶり返したり、年に何度も溶連菌にかかってしまうお子様がいます。
その様な方の対策も出来ますのでお困りの方はご相談ください。
風邪のあとに耳の痛みや発熱を伴うことがあります。
乳幼児では耳を触る、機嫌が悪いなどの症状として現れることもあります。
知らぬ間に中耳炎になっていることもありますので、特に鼻汁が長引いているときは注意が必要です。
当院でも簡単な診断、治療は可能ですが、特に保育園児は一度かかるとくりかえしたり、長引いたりしやすいため、中耳炎になった場合は耳鼻科も併用されることをお勧めします。
発熱や水ぶくれの発疹が出る病気です。
感染力が強く、脳炎や肺炎などの合併症で命にかかわることもあります。
ワクチンで予防可能な感染症ですが、未接種の場合は感染する可能性が高く、接種済でも軽くかかってしまうことはあります。
早期に診断されれば、抗ウイルス薬で症状を軽くすることが出来ます。
耳の下が腫れて痛み、熱が出ることも多い病気です。
一時的な痛みや熱だけで治ればまだ良いのですが、入院を必要とするような髄膜炎を合併することも多く、一生続く難聴や不妊症などの原因となることもあります。
難聴に関しては、おたふく風邪になったことに気づかないくらい軽くかかった場合にも起こることがあります。
特効薬はありませんので、主に痛みや熱に対して解熱鎮痛薬を処方します。
ワクチンで予防可能な感染症ですが、未接種の場合は感染する可能性が高く、接種済でも軽くかかってしまうことはあります。
おたふくと似た反復性耳下腺炎という子供に多い病気があります。
感染症ではありませんが、おたふくとの区別がつきにくい病気です。
毎回保育園や学校を休まなくてはいけなくなってしまう場合もあるので、血液検査でしっかり診断をすることも出来ますのでご相談ください。
次のような場合は早めの受診をおすすめします。
保護者の方が「普段と違う」「様子がおかしい」と感じた場合も重要なサインです。
症状や流行状況に応じて、必要な検査を行います。
お子様の負担を最小限にすることを重視し、必要な検査のみを選択します。
感染症の多くは自宅での安静と適切なケアが重要です。
解熱剤の使用方法や食事の工夫などについても、診察時に詳しくご説明致します。
日常生活の中で以下を心がけることで感染リスクを減らすことができます。
家庭内で感染が広がらないよう、タオルの共有を避ける、換気を行うなどの対策も有効です。
看病をしている保護者の方も同じ感染症にかかってしまうこともあるかと思います。
小児科医でも対応可能な範囲で診察をすることは出来ますのでお気軽にご相談ください。